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タミフルと異常行動の因果関係の結論は出ていない

カプセルと瓶

タミフルはインフルエンザの薬として、現在では非常に認知度の高いものであるといえるでしょう。しかしながら、2005年頃にこの薬を服用した未成年の患者が異常行動を起こし死亡したという事件が数件発生してからというもの、この薬に関する見方は一部懐疑的なものとなっています。では、タミフルを服用することによって本当に異常行動が引き起こされるのでしょうか。
そもそもタミフルを服用せずとも、インフルエンザの症状として異常行動が見られることがあります。これは熱性せん妄か、あるいはインフルエンザ脳症とよばれるものです。具体的にはうわ言を口にしたり、見えないものが見えると言ったり、突然大声で歌い出すといった症状のことを指します。一般的にはこれらの症状が短ければ熱性せん妄を、長く続くようであればインフルエンザ脳症を疑うべきだといわれています。では、タミフルはこれらの症状にどのような影響を与えるのでしょうか。
結論からいえば、タミフルがこれらの異常行動を発生させる可能性を高めるかどうかはわかっていません。タミフルを服用したのちに死亡するほどの異常行動が起こったという事例が少ないからという理由もありますが、熱性せん妄やインフルエンザ脳症における異常行動との見分けがつかないからです。そのため、現在でも厚生労働省によってタミフルと異常行動の因果関係の調査が行われているという状況なのです。
このように検討すると、タミフルを服用することによって異常行動が引き起こされるのか、その因果関係は未だ解明されていないということになります。今後も調査は進められるでしょうが、極めて結論を出すのが難しい問題であることは間違いありません。

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